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今回のワインの解説 

 

今回のワインは全部で8種類です。

シャンパーニュは2種類でともにセドリック・ブシャールが造るローズ・ド・ジャンヌです。ローズ・ド・ジャンヌは2000年設立のレコルタン・マニピュラン(RM)で、コート・デ・バール地区セル・シュル・ウルス村(CELLES−SUR−OURCE)に本拠地を構えています。この造り手のコンセプトはモノ・セパージュ(単一ブドウ)、モノ・クリマ(単一クリマ)、モノ・アネ(単一年)です。

最初はラ・オート・ランブレと呼ばれる小さな区画(0.118ha)に植えられたシャルドネで造られたブラン・ド・ブランでドサージュはしていません(ノン・ドゼ)。年間生産本数は500〜1000本と極めて少量でヴィンテージは2012年です。

次のレ・ズルシュルも0.9haと小区画の平均樹齢30年のピノ・ノワールから造られています(ブラン・ド・ノワール)。年間生産本数は3000本程度とこちらも少量で、同じくノン・ドゼで造っています。ヴィンテージは同じ2012年です。

白ワインも2種類です。

ひとつめはシャブリの1級ワイン ビュトーです。造り手のフランソワ・ラヴノーはシャブリで最も評価の高い造り手で古樽にて熟成を行っているシャブリの代表的な造り手です。自社畑は6.7haで3つのグランクリュと6つの1級畑(ビュトーには1.5haを所有)に加え、近年には村名畑を購入しています。今回のヴィンテージは2013年で、ビュトーはモンマンのサブクリマに当たるためモンマン名でも販売可能です。

次はコント・ラフォンの当主ドミニク・ラフォンが2008年の立ち上げたオウン・レーベルの新しいネゴシアン ドミニク・ラフォン(実際はドメーヌと同様に栽培も管理している)です。今回はピュリニー・モンラシェ村の1級ワイン シャン・ガン2010年で級畑の中でも最も高地に位置する畑のひとつです。以前はコント・ラフォンとして販売されていました。

今回の赤ワインは3種類で、すべてパルメです。

最初はパルメ・ヒストリカル19thセンチュリー・ブレンドです。2004年にシラーを加えて造られた新たなパルメでカベルネ・ソーヴィニョン(45%)とメルロ(45%)に北ローヌのシラー(10%)を加えて造られています。(シャトーパルメご提供)

次はパルメの会発足年の1994年のマグナムボトルです。1994年は「素晴らしいヴィンテージ。熟成が必要な古典的なメドック・ワイン」と記載され、セパージュはCS50%、M47%、CF2%、PV1%です。

三つ目は1980年代のグレート・ヴィンテージ 1983年です。1983年は「熟成賞味期間が特に長い偉大なマルゴーワイン」と記載されています。この年のセパージュはCS53%、M41%、CF4%、PV2%です。

最後のデザートワインはソーテルヌ地区のシャトー・ド・ファルグです。このシャトーは格付けされていませんが、長い間イケムを所有していたリュル・サリュース家が現在も所有しており、畑の広さは14haでセミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%が植えられています。今回のヴィンテージはソーテルヌのグレート・ヴィンテージの2001年です。

 


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