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今回のワインの解説 

 

今回のワインは全部で6種類です。

シャンパーニュは2種類です。

最初のラルマンディエ・ベルニエはコート・デ・ブラン地区南部のヴェルテュ村(VERTUS)を本拠地とするレコルタン・マニピュラン(RM)です。今回のトラディションは平均樹齢45年のブドウを使用し、セパージュはコート・デ・ブランのシャルドネ85%とヴェルテュのピノノワール15%です。

次はA.R.ルノーブルです。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区ダムリィ村(DAMERY)に醸造所を構える家族経営のネゴシアン・マニピュラン(NM)で年間生産量は約35万本です。今回のブリュット ナチュールはコート・デ・ブラ地区シュイィ村(グランクリュ)のシャルドネ30%とヴァレ・ド・ラ・マルム地区ブスイユ村(プルミエクリュ)のピノノワール35%、ダムリィ村(プルミエクリュ)のピノムニエ35%を使用しドサージュなしで造っています。なお、ベースワインは2010年産でリザーブ・ワイン22%を加えて造っています。

白ワインは1種類です。

白ワインはマコネ地区の村名ワイン マコン・ピエールクロ・トリ・ド・シャヴィニュです。造り手はマコネ地区ヴェルジソン村に拠点を置くギュファン・エナンで、この地区の白ワイン評価を高めたドメーヌです(このネゴシアン部門がヴェルジェ)。ヴェルジソン、ピエールクロ、ダバイエ村に5.3haでの自社畑を所有しており、マコン・ピエールクロ、サン・ヴェラン、プィイ・フュイッセ計7銘柄、2万5千本を生産しています。ピエールクロ村には3.3haを所有し、ブドウの樹齢は10年から80年です。今回のワインは単一畑のル・シャヴィニュの区画の中でも丘の最上部の標高が高い場所に植えられたぶどうから造ったトップキュヴェです。ヴィンテージは2010年です。

赤ワインも2種類です。

ひとつめはシャトー・ラツゥールのオーナーが2006年ルネ・アンジェルの畑を購入してできたのがドメーヌ・デジュニーです。今回はヴォーヌ・ロマネの村名ワインで広さ2.36haで樹齢30〜50年の2区画(レ・コミューン、レ・ヴィヌー)から造っています。ヴィンテージは2011年です。

今回のシャトーパルメは2002年です。2002年の前半は雨の多い年でしたが8月中旬から天候が回復しました。9月20日にメドック地方は大雨に見舞われましたがパルメのぶどう園は5mmの雨量だけでした。収穫時にはまったく雨が降らず大変良好なぶどうが収穫されました。シャトーパルメのホームページには「パルメのテロワールの完璧な表現。」と記してあります。

最後のデザートワインはソーテルヌ地区のシャトー・ド・ファルグです。このシャトーは格付けされていませんが、長い間イケムを所有していたリュル・サリュース家が現在も所有しており、イケムと同じ造り方をしています。ファルグはイケムより低収量で、ブドウに樹1本からグラス2/3杯と言われています(イケムはグラス1杯)。畑の広さは14haでセミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%が植えられており、年間の平均生産本数は1万5千本です。今回のヴィンテージはソーテルヌのグレート・ヴィンテージの2001年です。

 


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