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今回のワインの解説 

 

今回のワインは全部で8種類です。

シャンパーニュは2種類でともに2000年代に設立された評価の高いレコルタン・マニピュラン(RM)です。

最初はユリス・コランです。2003年にオリヴィエ・コランによりコート・デ・セザンヌ地区コンジィ村(CONGY)に設立されたRMで、2004年が最初のヴィンテージです。このシャンパーニュはレ・ペリエール(Les Perrieres)と呼ばれるリューディ(小区画)に植わる平均樹齢30年のシャルドネのみから造られたブラン・ド・ブランです。ヴィンテージは名乗っていませんが2005年のぶどうのみで造られています。

次のセドリック・ブシャールは2000年設立のRMで、コート・デ・バール地区セル・シュル・ウルス村(CELLES−SUR−OURCE)に本拠地を構えています。今回のアンフロレッソンスは父親所有の畑のぶどうを使用(セドリック所有の畑から造られるシャンパーニュはローズ・ドゥ・ジャンヌ(Roses de Jeanne)と呼ばれる)しており、ヴァル・ヴィレールと呼ばれる区画に植えられた2007年産のピノ・ノワールのみで造られたブラン・ド・ノワールです。

白ワインも2種類です。

最初はシャトー パルメが造る白ワインです。このワインは2000年代になって新たにぶどうを植えて造られ始めましたが一般には市販はされていません。ぶどうの品種はミュスカデル 65%、ソーヴィニヨン・グリ 25%で、残りはメルロ・ブランとロゼ(LAUZET)です。年間生産量は800本で最初のヴィンテージが2007年です。今回、シャトーからご提供のヴィンテージは2008年です。(シャトー パルメご提供)

次のワインはボルドー右岸 サン・テミリオン地区のシャトー モンブスケが造るACボルドーの白ワインです。白ワイン用の畑の広さは1haで、ソーヴィニヨン・ブラン 70%、ソーヴィニヨン・グリ 30%が植えられています。今回のヴィンテージは2001年です。

今回の赤ワインは全てシャトー パルメでヴィンテージの最後の数字が2の年です。

最初のシャトーパルメは2002年です。2002年の前半は雨の多い年でしたが8月中旬から天候が回復。9月20日にメドック地方は大雨に見舞われましたがパルメのぶどう園は5mmの雨量だけでした。収穫時にはまったく雨が降らず大変良好なぶどうが収穫されています。ホームページをみると「パルメのテロワールの完璧な表現。」と記してあります。(シャトー パルメご提供)

次は1992年です。1992年のボルドー赤ワインは湿気が多く、収穫期に雨、太陽、寒さが交互に入れ替わったため、ぶどうの実が完熟するのは困難でした。ホームページをみると「今既に魅力あふれる美しいワイン。」と記してあります。今回、1992年のワインの状態が良いのにベルナール氏は驚かれていました。

最後のシャトーパルメは1982年です。1982年はボルドー赤ワインにとって偉大な年で過去50年でも上位に評価されています。マルゴー地区は夏の旱魃の影響を受けましたがパルメは良好なワインを造っています。ホームページには「フレッシュ感のある今美味なワイン」と記してあります。

最後のデザートワインはソーテルヌの貴腐ワイン シャトー リューセックです。現在、ラフィット ロートシルトが経営しておりイケムに次ぐ高い評価を受けています。畑の広さは75haでセミヨン 90%、ソーヴィニヨン・ブラン 8%、ミュスカデス 2%が植えられています。1990年はソーテルヌ含めたボルドーワインにとってグレート・ヴィンテージです。

 


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